シャーペンと君とあたし

たくさんの、嘘





あれから、


どーやって帰ってきたのか

よく分からない





頭がうまく働かないまま


いつもと同じ時間に起きて、学校にきて

授業を受けて…



──…時間だけが過ぎていく。







ぼんやりと

『大丈夫。美奈なら断ってくれるわよ。』


蒼の慰めの言葉が

聞こえたような気もするけど



それすらも


あたしの耳からすり抜けていく。



.
< 198 / 309 >

この作品をシェア

pagetop