シャーペンと君とあたし
─…鈴乃が居なくなった廊下に
ぼんやりと映し出される3つの影…
そこには
「わりぃ…」
柄にもなく頭を下げる俊の姿があった。
謝られた美奈は
瞳から溢れていた涙をグッと拭うと
「なぁ〜に謝ってんのよぉ?」
無理矢理、笑ってみせる。
「美奈ちゃんには関心したよ。」
もう1人の男がニヤッと不適に笑う。
その顔は、まだ記憶に新しい
あの時の男と重なる…
─…そう、黒澤拓也だ。
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