シャーペンと君とあたし



しばらく考えてたクセに
結局ポカリを買って体育館へ戻ると



─…ボールを構える、鈴の姿。





鈴の細い手から、

ふわっと優しくボールが放たれる。



そのボールはキレイな弧を描いて

吸い込まれるようにゴールへと消えていく



シュパッという、静かな音と共に─…










『ナイッシュー!』




─…空気が、止まったのかと思った。



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