シャーペンと君とあたし
やばいな…
恥ずかしさと情けなさで
涙が出ちゃいそー…
「俊。あとで教えてほしー。」
少し俯き気味に話す。
泣いたら、またバカにするんでしょ?
そう思ってたのに
返ってきた答えは言葉じゃなくて
─…頭をポンポンする、俊の温かい手。
こーいう時だけ優しいんだから。
俊のバカ…
とぼとぼ自分の席に戻って
問題を解いてる俊の背中をみつめる。
カツカツと、チョークの音が響く教室。
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