シャーペンと君とあたし



そりゃね?


話聞いてなかったあたしも
少しは悪いと思うけどさ…


てーか、宏人くんのこと
散々言っといてこのザマだもんね?






あぁ。

やっぱり…



自業自得じゃん。



自分の情けなさに
チョークを持つ手が震える。



「……分かりません。」



コトッと静かにチョークを置く。


すっごいムカつくけど
俊が言ってることはいつも正しい。



「しょうがねぇ〜な。
代わりに神田!お前がヤレ。」



振り向くと、

席を立って近付いてくる、俊の姿。



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