シャーペンと君とあたし



無意識に声が漏れる。



ほんとに凄い。

プロが描いたのかと思った…




「素敵とか言う柄じゃねーだろ。」


人がせっかくいい気分でいるのに

この男は…



カチンときて俊を睨みつける。



「ソレ、どーいう意味?」

「そのまんまの意味だけど?」


ロッカーに寄りかかりながら
余裕の表情で見つめ返してくる。


むっかつくー!

さっきのイライラが戻ってきたっ!



「悪かったわね!
どーせ凡人ですから。」


「は?」



.
< 73 / 309 >

この作品をシェア

pagetop