シャーペンと君とあたし
そして、
やってきてしまった体育祭当日。
「孝太っ!バトンの練習しよ!」
木陰に座っている孝太に声をかける。
リレーのバトン、孝太からもらうんだぁ〜
「今更しても遅くねぇか?」
「だって不安じゃん!」
1回も練習してないんだよ?
周りを見渡すと他のクラスは
どこも練習してる。
もちろん、あたし達のクラスの子も。
「分かったよ、やってやっから!」
渋々と立ち上がる孝太。
やっぱり孝太は頼りになる!
「ありがとっ!」
こんな兄貴がいたら幸せだろ〜なぁ…
……って、ソレ駄目じゃん!
禁断の愛になっちゃう。
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