シャーペンと君とあたし




─…もう、怒りが抑えられない。



「あんた達それでもクラスメイト?!

最低だよ、信じらんない!
誰か1人のせいで負けた訳じゃないじゃん!

孝太だって、孝太だって─…っ!」




孝太だって


“勝ちたい”って思ってたんだよ。




“だって勝ちてぇだろ?”


そう言ってた孝太の顔が頭に浮かぶ。





自分が言ってることも、

コイツらに言いたかったことも


分かんなくなってきた…



例えようのない悔しさに
ジワジワと涙が込み上げてくる。



やだ、泣きたくない。


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