シャーペンと君とあたし
やっぱり、転んだこと気にしてる?
「はいはい、鈴乃ですよーっ!
おじゃまします!」
孝太の隣に座る。
元気付けてあげたくて
無駄にハイテンションなあたし。
ちょっと空回ってない?
「さっきは、わりぃな。」
眉を下げて笑う孝太。
孝太は悪くないのに…
謝らなきゃいけないのはあたしだよ?
「孝太のせいじゃないよ。
あたしが叫ばなかったら
孝太は、転んでなかったよ。
……ごめんね。」
転ばなかったら
攻められることもなかった。
孝太は苦しまないで済んだのに…
「ふっ」
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