偽りなく言葉に
「ねぇ、真綺は俺の事どう思ってるの?」
「きらいよ、あんたなんて大っ嫌いよ!」
「嘘つき、マーヤ。
本当は?」
本当は?
本当なんて無いわ、
嘘じゃない、嘘じゃ
「嫌いじゃ、ないの…」
にっこりほほ笑む男は私を起こして抱きしめる
「マーヤ先輩、俺の言葉は嘘じゃないです
昔も今も真綺先輩に嘘をついた事はないですよ」
「うそ…」
「ほんとう」
やめてよ、そんなの…
「真綺、俺の事すきでしょ?」
「好き…なわけ、」
すきなわけない
そんなことない
本当ありえない
そのはずなのに
この気持ちはなんなの?
「…真人」
「なんですか?」
なまえを呼ぶと嬉しそうに笑う男
どうして名前を呼んだかなんてわからない
勝手に口が動いてしまう
頭では考えて駄目だって、嘘だって行ってるのに
胸の奥が言う事をきかない
「好き…」
ほら、ありえないのに
こんなはずなかったの
私の気持ちは嘘なのに
隠していたはずなのに
絶対言葉にしないって
決めていたはずなのに
「愛してる」
なんて言ってしまった
「俺もだよ、真綺」