【完】甘い恋愛授業
「―――っっ…」
キュッとつかまれた袖。
それを見て、何故か胸が苦しくなる。
こんなこと、ゆきから言われるとは思ってなかった。
だって、“私のためにいろいろと教えてくれて”って……
違うよ、ゆき。
俺はゆきが長瀬に告白できるように、ゆきに恋愛授業をしてるんじゃない。
ただ、ゆきに近づきたいって思った。
実際に、恋愛授業を通してゆきのことを沢山しった。
だけど、今は、
―――もっと、ゆきを知りたい。
そう、思ってる自分がいて……
「……ああでも、ある意味では先生失格かも」
“恋愛授業なんてどうでもいい”
なんて、思っちゃったりもして。
だから俺は、
先生失格だ。