【完】甘い恋愛授業



藍沢くんに言われるがままに、科学室の中に入る。


静かに白いカーテンが、ゆらゆらと揺れていて……


「藍沢くん、いったい……」

「……俺は、ただ時東に嫉妬していただけなのかもしれない」

「……嫉妬?」


いきなり話し出した藍沢くんに、そう疑問を向ける。

そしたら藍沢くんは「ふぅ」と息を吐いて……


「俺は、中学のころから時東と一緒にいて……スポーツや美術や、そういった面ではいつも時東に負けてた」


「そして何でもこなせる時東のことが、羨ましかったのかもしれない」と藍沢くんは言って、少しだけ息を吐いた。


だから、“嫉妬”。



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