【完】甘い恋愛授業
「……あ、そういえばさ」
「? なに??」
一時手を繋いで帰宅路を歩いていたら、ふと歩くんは立ち止まって私に疑問を投げかける。
「今日俺のこと探し回ってたのって……さ。もしかして、俺に告白するためだったり……する?」
「う、うん。実は……そうです」
「……そっ、か」
歯切れ悪く呟いて、苦い顔を俯かせる。
歩くん……?
「なのに俺、ゆきから逃げ回って……本当に、最低だ」
「そ、そんなコトないよ!歩くんは最低なんかじゃ……」
「いや、最低だよ」