【完】甘い恋愛授業



「すみませーん!ここに、サッカーボール飛んできませんでしたかっ!?」


そう言って科学室に入ってきたのは、他の誰でもない、


山崎の思い人である、


長瀬、だった。



「………へ??」


ものすごく間抜けな声が聞こえた。


もちろん、その声をだしたのは山崎なわけで……。


「ふぇ!?長瀬…く…」


顔をこれでもかと言うほど真っ赤にして、体までカチコチに固まらせて、上手く喋れていない様子だ。



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