借金とりとおにごっこ!?


「ねぇ、ほんとにこっちなんだよね?」

「......................」

「さっきもここ通らなかった?」

「......................」

「もしかして、夕矢って方向音痴??」

「うっせぇな。
初めて来るとこなんだよ。
しょーがねぇだろ」

「でも、この道通るの5回目だよ。
いくらなんでも5回目はありえないよ」

「だから、ここくんの初めてなんだよ」

「しょーがないなぁ。
私が警察署まで導いて差し上げましょう」




と言ってから、30分

未だに警察署は見つからない

しかも、人っ子ひとりすらいなくなった



「おい、こっちであってんだろうな」

「ううむ、分かりかねますなぁ」

「誰だよ、任せろっつったのは」

「だ、だってさ!
夕矢があまりにも方向音痴だから!!
女の勘は鋭いんだよ。
っあ!!!あった!!!!!」


そういって夕矢の方を向いたとき
ちょっと向こうに警察署が見えた



「ほらぁ~。
さっすが女の勘!
これからは私にど~んと頼っちゃってね」

「調子のんな。
さっさと場所調べるぞ」

「はぁーい」




むぅ~~~
もうちょっとほめてくれてもいいのにぃ











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