借金とりとおにごっこ!?

ー緋那ー


なんなのだろう、この紙は.....



朝、教室に入ると
一番に駆け寄ってくる未影の姿はなく、
かわりに不気味な紙切れが
私の机に置かれていた


____________________________

屋上に来て下さい。

大事な話しがあるの。

____________________________


告白の呼び出し?

いや、完璧女子の字だし.....


またあのハデハデ女?

いや、下さいとかは絶対書かない.....


まさか未影!?

いや、それなら名前書くよね?



とりあえず無視だ、うん!

でも大事な話しがあるって言ってるし


「おっはよ、緋那!
ところで未影は?
めずらしくお寝坊さんかな??」

「み、雅~!」

「な、なななな、なんじゃ!?」


あたしが急に泣き出すもんだから
雅が動揺してあたふたしている

正直すごく心細かった

もうどうしていいのかわかんなくて、
今は雅の存在がすごくありがたい


雅が居るって分かったら、
安心して、嬉しくて、
思わず涙がこぼれ落ちた


「あのね、これ、どう思う?」

「これ.....?」


あたしが雅にズイッとだした紙を
雅が覗き込んで見る



< 192 / 315 >

この作品をシェア

pagetop