借金とりとおにごっこ!?

もう、帰ろっかな.....


そうおもいながら角を曲がると、
奈月さんが現われた


私、ほんと運ついてるかもっ!



「奈月さ~ん!!」

「.....またあんた?」

「おしゃべりしない?」

「しない」

「ご飯一緒にたべない?」

「食べない」

「あそばない?」

「あそばない」

「え、えっと・・・」

「あたし転校したばかりでこの辺
知らないのよね」

「じゃあ、案内!
案内する!!
どこいく、どこいく!?」

「ノート.......ないのよね」

「うん、わかった!
ノートね、ノート、ノート
あ、ノートの歌うたお!
 の、の、のーと 
 のののののーと
 のーと、のーと
 のーとまとぉ~!
 
さぁ奈月さんも一緒に歌お!!」

「なにその歌!?
ばかじゃないの」


そういって、奈月さんは笑ってくれた


それは、笑ったというのには
少し無理があるかもしれない。

見た人によっては、笑ってないと
感じる人もいるぐらいだった


でも、確かに、
笑ったんだ.....


「奈月さん、笑ってくれた」

「あ、あれはっ!!
ただ、あんたが馬鹿すぎるから...
それだけなんだからね!!!」



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