オレ達の青春“on the stage”〜宏version〜
〜宏side〜
「………久しぶりだね。…………小川クン」
君はオレとの約束を守ってくれたね。
でも、少し寂しかったんだ。
『…だな』
オレは、何を話せばいいのかわからなかった。
オレ達の間に沈黙がはしる。
破ったのは天音の方だった。
「……それじゃあ、あたし帰るね。ごめんね…」
『送る』
「えっ?」
『駅まで送る。夜遅いし』
気づけばそう言っていた。
「大丈夫だよ?1人で帰れるから」
『ほら、行くぞ』
天音の言うことを無視して歩き始める。
「あっ、待ってよ」
小走りで近づいてくる。