紳士的なLady
絶対に、見られて堪るものか。
首が痛くなってくるが、見られるよりはまし。
無意味な意地を、張り続けてやる。
そう思っていた直後だった。
――意地を、張らなければ良かった。
と、一瞬だけの後悔と
何て表現すればいいのか分からないような、安心感。
身体がふんわりとした、だけど、重さを持ったものに包まれている。
首に、チクチクとした何かが当たっている。
横目で、ちらりと前を見る。
ふんわりとした、明るい茶髪。
髪の間から見える、形が整った耳。
架月の顔が、私の左肩にあった。