紳士的なLady



上の方ばかり見ていたからか、初めは気づかなかった。




桜の木の下に、誰かが立っていた事を。

















「終わったーーー!!」











一瞬、桜が喋ったのかと思った。


そんな馬鹿な事、あるはずが無い。




驚いて窓を開け、身を乗り出して下を見る。








下に居たのは、






桜の淡い桃色の中に、制服と赤いリボンを着けた






満原だった。


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