紳士的なLady
「それってさ、」
私をじっと見る架月。
一度、言葉を止めて息を吐く。
そして苦笑しながら言い放った。
「俺のこと考えすぎちゃってるの?」
!!
「ちっ違う!そんなんじゃない!!架月が好きとかじゃなくって……」
「別に好きかどうか訊いてるんじゃないけど。何?」
もう一度、顔を近づけられ、思わず後ずさる。
自分の身体も、顔も、
全部全部、熱を帯びていく。
「俺のこと、好きで好きで仕方ねーの?」
……!