紳士的なLady



表彰状とトロフィーを受け取る時、会長さんが困ったような、驚いたような顔をしていた。


隣では榊が受け取っている。




こいつ、勝ったんだ。





そんな事を思いつつも、ぐらついた身体を支えてくれたのは榊だった。




「全くこんなボロボロになるまで戦うなんて……。学校に来れなくなったらどうするんだ。それにそもそも女子と云うものは可憐で儚げで大和撫子と云う言葉があってだな……」

「ごめん、今は黙って支えて」

「……ッ!!貴様、今は俺に感謝するべきだと分かってるのか!!」

「心の中ですごく感謝してるよ」




ニッと笑いたかったけれど、右肩が痛んで、やっぱり痛々しい笑顔になっていたんだろう。






「……今は無理するな。学校に来るまでとりあえず一時休戦にしておいてやる」




怪我をして弱っている私を見たくないのか。

じっと前だけを見ていた。




珍しく綺麗に見えた笑顔。





ありがと、榊。






榊に聴こえないように、小さく、小さく呟いた。


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