放課後恋愛

「俺、間違ってないよな？」


「残念ながら正解だよ…。っていうか、さっきの女の子の言葉聞いてれば分かることでしょ？」


私のクラスも名字も言ってたんだから、その時点で解決出来たことじゃん…。


何を今更…。


「知穂が来てた時は、ヒヤヒヤしてて、アイツの言葉なんて頭に入って来なかったよ。」


「あっ…そう。」


頭をクシャッとさせながら苦笑いを浮かべる九条君に素っ気なく返事をした。


そんなに脅威的な存在なの…？あの女の子…。


いつも女の子には爽やかな笑顔で、明るく優しく接しているから、集まってくる女の子なら誰でも好きそうな印象だったのに。