放課後恋愛
「えっ…」
ドキッと心臓が飛び跳ねる。
家に誰もいないってことは、完全に二人だけになるんだよね…?
この状況で朔矢君の家に行って、私…普通に会話出来るんだろうか…。
いや、絶対に出来ない…。
パニックになって空回りするのが目にみえてる…。
「さっちゃんから、さっきの返事も聞きたいし…、行こう?」
ね?と微笑む朔矢君がスッと席から立ち上がった瞬間……
私のバッグから“ピリリリ…”携帯の鳴る音が聞こえた。