放課後恋愛
「ち、違うわよ。電話は…お母さんから!仕事が忙しくて、少し帰りが遅くなるって言ってたの…。」
「そっか。アイツじゃねぇなら、それでいいや…。」
なんか…、あからさまにホッとした声だったような…。
気のせい…?
「紗智がなかなかリビングに戻って来ないから、心配してたんだよ…。暑さで急に体調悪くなったんじゃないか…って。」
う、うそ…
私のことを心配してくれてたの…?
「体調は大丈夫…。単にお母さんから電話が来て話をしてただけ…。」
小さな声で話すと、九条君のフッと笑う声が後ろから聞こえてきた。
「良かった…。」