生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。
リーダーシップを発揮する瑞兄の言葉により、サッカー部のグラウンドに向かった、が。
「一年の広瀬なら、最近来てないんだよなぁ」
「何だって?」
「二学期に入って、サボり気味でさぁ。てか瑞希、広瀬に何か用?」
「いや、何でも無い。じゃ、部活頑張れよ」
たまたま瑞兄のクラスメイトがサッカー部の部員で、その人に広瀬君の事を聞いたが、どうやら部活に顔を出していないらしく。
匿(かくま)っている様子も一切無かったので、とりあえず生徒会室に戻る事にした。
「こうなったら未愛ちゃんのクラスに強行突入か…」
「でも、わざと未愛にあんなメールを仕掛けたという事は、学校自体来ないという事も考えられるぞ?」
紅羽先輩と瑞兄の会話を耳にしながら、次の手段を考えていると、何か閃(ひらめ)いたように、由羽先輩が大きく手を叩いた。
.