生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。



「俺さ、一年の時に生徒会選挙に初めて立候補して、いきなり会長になってさ。初めてだらけの事にスゲー戸惑った」



「瑞兄って色んな人に信頼されてるから、より一層大変だったよね?」



「ああ。で、俺が会長になったら、ある校則を作ろうと思ってたんだ」




瑞兄が作りたかった校則―――それが、今日廃止された“恋愛禁止”という法則だったんだ。




「俺自身も何考えてたのかが、今になって分からないけど。それでも、俺は“ある思い”があって、あんな校則を作った」



「ある思いって…?」




あたしが気になって聞き返すと、瑞兄は何かが吹っ切れたように爽やかな表情を浮かべ、窓から差し込む夕日を見上げた。




「昔から俺の家の隣に住んでる、妹みたいなヤツを、変な男達から守る為、だよ」




―――昔から俺の家の隣に住んでる、妹みたいなヤツ。


紛れも無く、あたしの事だ。




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