イジワルな先生
しばらくすると、ぞろぞろと沢山の生徒たちが登校しだした。


「おっはよ〜♪今日は真凛、早いじゃん!!」


元気な声とともに、由利が教室に飛び込んできた。
由利を見ると、なんだかほっとするんだよね〜…。


「おはよ〜。今日は…ね。ちょっと早く目が覚めちゃって♪」


笑顔で返すと、由利が突然、顔を覗きこんできた。


「真凛、なんかあった…?」


あまりに鋭い親友の勘に、思わず表情が引きつる。


「な、なんにもないよ…?」


なんて慌てて嘘をついたけど、本当はあったんだよね…。


由利にこのモヤモヤする気持ちを言えないことに罪悪感を覚えた。
けど、言えないよ。
さんざん嫌ってた工藤に、まさかドキドキしてるなんて…。


認めたくないんだ。
こんな気持ち。


「ふーん、そっかぁ。なら別に良いんだけどね?」


鋭すぎでしょ、この人は…。
焦る気持ちを必死に隠しながら、私は本日3度目。
机に顔を伏せた。



すると、突然ドアが開き、工藤があくびしながら入ってきた。
あたかも、今さっき来ました…かのように。


「はよー。ねみーなぁ…。」


ちょっと寝癖のついた髪を見て、また女子たちが騒ぐ。


「先生、可愛い〜♪寝癖とれてないよ?直してあげよっか?」


なんて、甘〜い声で工藤に近付いていって寝癖のついた髪を触っている。


けっ。
工藤も、まんざらでもなさそうな顔しちゃって…。


そしてまた、自分の今の気持ちにツッコミを入れる。


だから、別に工藤が女子と何してよーが関係ないっつーの!!
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