イジワルな先生

8.先生と私

それから一週間は、まるであの告白が嘘のように何事もなく過ごした。


先生もめっちゃ普通だし…


先生と両思いになったあの日、恥ずかしくなって私は逃げた。



普通だったら、そこでメアド交換とかあるんだろーけど、そんな余裕はなかった。



「由利〜どういうことだと思う!?」



休み時間、由利に恋の相談中。
もちろん先生のこと。


だって、両思いのはずなのに、あれから何の連絡もない。
まぁ、メアドも番号も知らないから連絡ないのは当たり前なんだけど…



にしても、なんにも言ってこないなんてー(泣)
少しくらい声かけてくれたって良くない!?



「あんね、真凛。いくら両思いになったとはいえ、工藤は仮にも教師なんだよ?そりゃ、他の先生や生徒の目もあるから、特別扱いはできないでしょ。」



由利の「まさにその通り」な返事に、何も言えなくなった。


確かに生徒は教師だから、もし私と付き合ってることがばれたらヤバイ。



「ばれたら確実にクビ。真凛だって学校にいられなくなるよ。」



確かにそうだ。
私だけじゃなく、先生だってクビになっちゃうんだ。
それだけは避けたい。



「でもさ、さすがに一週間は不安だよね〜。」


由利の言葉に目が輝く。


「だよねっ!やっぱそうだよね!」



私は涙目で訴えた。


「だから、放課後に自分から会いに行けば?」



え…自分から会いに…?



こうして私は、放課後に先生に会いに行くことになった。
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