成熟と化して

屋上から見えたのは、錆びれた裏門だった。

カシャッ

「ん?」

佐藤は何かを踏んだ。
下を見てみると、うん〇だった。

「でたらめ書かないで下さい。紙でしょ」

すみませーん

うん〇と紙を踏んでいた。
右にうん〇。左にうん〇。
真ん中に紙だった

「いや、なに?そのダブルコンビネーション的なもの」


佐藤は、紙を拾い上げ、中を開いた。

「なに?さっきの流れはスルーなわけ?」


中を開くと、うん〇があった。


「ここもかいっ!!どんだけうん〇好きなんだよ!!!」


頭に鳥のフンが落ちてきた。


「何だよ。うん〇だらけかよ。もういっそのこと、本のタイトルうん〇にしろよ」

それは嫌である




気を取り直し

佐藤は紙の中身を見た。

『殺しの依頼

三並竹屋高校、盛り上げ部→紙田

依頼主→柳川』


だった。

「………」

佐藤は静かにその紙を丸め、その場に捨てた。


―うん、見なかったことにしとこう。

佐藤はそう思い、屋上を後にした。


では、何故殺し屋は綿左部千鶴と言ったのか?


それは、誰にもわかりません。



-end-

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