年上彼女
「はるか…大丈夫か?」
扉の前で立ちつくす私に、
一真が声を掛ける
「う、うん…」
ダメだ…
不安で、胸がつぶれそう…
そう、思った時、
グイッと身体が引き寄せられ、
一真の腕の中に包まれた
「大丈夫だよ…
俺、ちゃんと、ココにいるし…
なんでもないって思おうな、
大丈夫、大丈夫だから…」
一真の胸に顔を埋めて、
そして、顔をあげ、
深呼吸して、
一真の腕から離れた
「うん、なんでもない、よね?」
「あぁ…なんでもない…」
見上げる私に、
一真の笑顔が降り注ぐ
「じゃぁ、いってきます」
一真が見送ってくれるなか、
ドアを開け、中へと踏み出した