年上彼女
「一真、一真っ!」
小走りで俺のところへ来た翔平
「なぁ、なぁ、なぁっ
今、先週来た、
“おっぱい”の彼女だったよな?
一真、何話してたんだ?!」
ワンころがじゃれつくように
俺の身体の左右から
翔平の顔が覗く
「あぁっ?
貸した1円、返してもらっただーけ…」
手に持っていた
袋に入った1円玉を見せた
「で?で?で?」
なんだ、その、”で”が三つは…
「あ?それだけ…」
「はぁぁぁぁぁーーー?…っふんがっ」
急に大きな声を出したから
俺は、翔平の口元を掌で押さえた
「ったくっ、大声だすなってぇ…」
「ぶはっっっ」
俺の手を外し、
信じられない、と言った表情の翔平