年上彼女
ある平日の午前中のこと―――――
広報部の吉井課長が、
ロビーを抜け、
私と朋美がいる受付に足早に向かってきた
吉井さんの後ろには、
キョロキョロと辺りを見回す
まだ、高校生くらいの…
えっ?!
うそっ?!
なんでっ?!
なんで、彼がいるのっ?!
「編集部の上田さんに伝えてくれるかな
7Fのスタジオに例の子、
連れて行くから、って」
「あ、はい 承知しました」
受話器を取り、
上田さんに連絡を入れる
吉井さんの後ろから、
ひょっこりと顔を出す彼…
彼も私に気付き、
驚いた様子だったけど、
ニコリと笑顔を向け、
会釈をした
そんな彼に、
私も、受話器を持ちながら
笑顔を向けた
「吉井課長、上田さんも、これから7Fに向かうそうです」
「わかった ありがとう
行こう、市居くん」
吉井課長の後ろを
ピンとした姿勢でついて行く彼を
私は、ずっと見つめていた