強がりも全部受け止めて
「彼の住むマンションへ行くと閉めたカーテンの隙間からわずかに光が漏れていて、家にいるんだと驚きました」




仕事で忙しいって行ってたのによるの7時に帰宅してることに嫌な予感がした。




じゃあどうして電話はがらないの?不安な気持ち一杯で立った彼の部屋の前。




「合鍵で入ろうと思ったけど、彼がいるならとインタフォンを押したら、インタフォン越しに女の人の声が聞こえてきて…。驚きすぎて言葉を失ったわ」




部屋を間違えたのかと思って思わず表札を何度も確認した。そこには紛れもない彼の名前。




どういうこと?混乱していたら、不審に思った彼が玄関を開けて、ご対面。




「まさか私が来るとは思ってなかったみたいで・・・。彼も、一緒にいた子も私を見て言葉を失ってました」




私を見て泣きそうな顔をした女の子。
女の子って表現がピッタリのあどけない顔をしたか弱そうな、私とはタイプが真逆の子だった。




『彼に、君という恋人がいると、その子は知ってた?』



その問いかけにコクンと頷いた。



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