強がりも全部受け止めて
『どうしたの?』





「相田さんがいたからですよ」





『え?』





何を言っているのか分からないと首を傾げる相田さんに私は笑いかけながら話を続けた。





「彼に素直に思ってた事を言えたのは、相田さんが見ててくれたからです。
ーー相田さんが見守ってくれたからなんです」






私1人じゃ、あんな風に彼に話なんて出来なかった。






相田さんがいなかったらきっと今も引きずっていて彼と偶然あったりなんかしたら、どん底まで落ち込んでたと思う。






「相田さんが私の事を“僕のもの”って言ってくれたの、すごく嬉しかった」






私は物じゃないと、そういう発言を嫌がる女性もいる。私もどちらかというとそういうタイプだと思ってた。





なのに。相田さんにそう言われたことが、死ぬほど嬉しいと思ってる。





本当に不思議ね。相田さんの前なら素直になれるし、私を独占するような発言も全然イヤじゃないの。




「私、自分が思ってた以上に、相田さんが好きみたいです。これからも、ずっと側に・・・いてくださいね?」





にこりと笑って言うと、相田さんは目を瞬いて、それからとろけるほど優しい笑顔になった。




< 72 / 87 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop