強がりも全部受け止めて
そんな相田さんの笑顔に、もっと気持ちが膨らんでいく。




そんな中、それを引き裂くような声が飛んできた。




『おいおい、こんな所で随分とオアツイことだ。しかし、あれだな。女性にプロポーズされるとは、相田君、少し情けないぞ?』





相田さんの笑顔がサッと消える。




いきなりの横槍に驚き、声のする方向を見ると、顔の部長と部長と同じくらいの年齢の男性がニヤニヤしながら私たちを見ていた。





部長と、多分、いや間違いなく相田さんの上司であるだろう、声をかけてきた男性の登場に私も背中にひやりと冷たい汗が流れた。





き、聞かれたっ。今の私の発言をこの2人に聞かれてたっ!!




聞かれてたことよりもショックなのが先ほどの私の発言が、聞き方のよっては、プロポーズに聞こえるということに気付かされたことだ。





自分のセリフを反芻してみる。





・・・ええ。そうね。どう聞いてもプロポーズに聞こえてしまうわね。




意識せずにプロポーズしてしまったことへの恥ずかしさが一気に体中を駆け巡った。




あ、相田さんはさっきの発言をどう受け取ったのかしら。




チラリと様子を窺うと、それはそれは渋い顔で自分の上司を一瞥していた。






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