強がりも全部受け止めて
「雄太くん、亜希ちゃんの子が生まれるのすごく楽しみにしてるみたいね」




『・・・・・・』




「雄太くん、“絶対女の子がいい。そしたら僕その子と結婚するんだ!亜希ちゃんの子だもん、絶対可愛いよね”って目をキラキラさせて言ってたわよ」




『ーーチッ。まだ女が生まれるとは決まってねーし、もし女だとしても雄太には絶対やらねー』





心底嫌そうに言った早坂くんを見て、声をあげて大笑いした。




笑いながら、最後の嫌がらせの言葉を早坂くんに投げかける。




「早坂くんが男の子欲しがる理由もはっきりしたことだし、あとで亜希ちゃんに教えてあげよ〜っと」




その言葉にぎょっとした顔をするから、また笑いがこみ上げる。




『は?何言ってんの?お前マジ止めろよ、性格悪いぞ』




「早坂君には負けるわよ。それに亜希ちゃん知りたがってるしね
冷やかされっぱなしで疲れてた私をぞんざいに扱った罰をうけるがいいわ」





そう言って、コピー室からでる私の後ろで舌打ちと、




『完全に八つ当たりじゃねか!』




という早坂くんの声が聞こえた。




まあ、そうとも言うわね。うふふ、亜希ちゃんが出勤してくるのが楽しみね!




みんなに冷やかされたうっぷんも早坂くんをからかって、晴れたわ。



仕事が終われば、相田さんとのデートが私を待っているし、頑張って働こうっと!!






END

















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