君の面影
(……くそっ、どうなって)
「よお、怨みの使者さん?」
「!!」
「逃げようったって無駄だ。外には俺の部下達が張ってるからな」
「ッ……」
「さぁ、吐いてもらおうか。なんで俺達の塒を襲ったのか…」







___1時間後




「悠一、相手は…」
「逃げたよ…」
「は!?」
「アイツは怨みの使者って奴の囮だ」
「んだそれ…」




___1時間前
「俺は知らない!!」
「は? いまさら…」
「本当だ!!」
「…じゃぁなんでココに」
「あるやつに言われたんだよ…」
「言われた?」
「ココの紙を持って来たら、金をやるって。だから、俺はそのなんとかの使者とかじゃねぇんだよ!!」___




「クソッ……なめやがって…」




アイツは俺達の会話を聞いていたんだ




だからコレが罠だと気づいた




で、俺達を嘲笑うように囮を向かわせた




クソッ!

どこまでも食えねぇ野郎だぜ……



「取りあえず、ココにずっと居るわけにはいかねぇ。一旦解散だ!」
『押ッ忍!!!』




「悠一、俺ちょっとアイツの見舞いに行ってくるわ」
「あ、それなら俺も行くわ」




怨みの使者………




一体何者なんだ…
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