君の面影
「だからあんまり自虐するような言い方はやめろ」
「わりぃ…」
「んじゃ俺は家に帰るわ」
「おう」











___だぁれ…?





___あたしのことしってるの?





___あなた達は誰ですか…?







過去の言葉と悠愛の言葉が重なって俺の心はナイフでえぐられたかのように痛んだ……







「あ! 悠!!」
「誌真、久しぶりだな」
「この辺で公衆電話知らねぇ?」
「たしかそこを右に行って、左に曲がったら離れた所に見えてるはずだけど」
「サンキュ☆」


誌真は急いでいるのか走って行った


……あいつまさか


「はぁ、はぁ…よかった…」


ガンッ!


ビクッ


「な、悠!?」
「誌真、今手に持ってるものはなんだ…?」
「え、これは…」
「“タマ”だろ?」
「…」
「なにしてんだよ!? もぅお袋さん悲しませねえって言ったんじゃなかったのかよ!!!!」
「…仕方ねぇじゃん……俺、お袋がいなくなって……もぅ駄目なんだよ…」


ドクン!


誌真のお袋さんが死んだ…?

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