地味子な私と、人気者の彼

 あれからどのくらい経ったのだろう?


 夏服に変わった事と、そろそろプールの授業が始まる事だけは理解している。



 そして私はあれから彼の夢を見なくなった。


 彼はいつもと変わらず頭に手を置いてくれるし、話しかけてくれる。


 あの時の事を責めようともしなかった。

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