キモチ
別れ
悠との時間はとても幸せだった。

帰りに一緒に帰ったり、あたしが求めた出逢いだった。

しかし、幸せは長くは続かなかった。
ある日から悠は学校を休むようになった。毎日のように…
悠が休むようになってから一週間がたった。

心配したあたしは、悠の家に様子を見に行くことにした。
今、悠の家に入った。

すごい匂いがする。

きっと麻薬の匂いだろう。

あたしは、おそるおそるドアを開けた。

さっきよりも強烈な匂いがする。

やはり麻薬だ。

そこには、あたしの友達、薫の姿があった。

そういえば、悠が学校を休んだ次の日から薫も学校を休んでいた。

あたしがもう少し早く気づいていれば、こんなことには、ならなかった。

悠たちは、だらしなくよだれを垂らし、あたしなんか眼中にないようだった。
いきなり悠は、立ち上がり、右手に何か袋を持って、あたしに近づいてきた。 あたしは、怖くなってその場を逃げ出した。
ずっと走った。次第に涙が出てきた。
でも、あたしは、もう一度悠の家に行くことにした。
悠や薫たちを助けなければならない。 あたしが悠の部屋に入ったとたん、悠は、あたしを見て、「悪魔だ。俺を殺そうとしている。」
その瞬間あたしの頭の中でフラッシュバックが起きた。
ｱｸﾏﾀﾞｱｸﾏｶﾞｵﾚｦｺﾛｿｳﾄｼﾃｲﾙ
悠の家には人だかりができていた。悠たちは運ばれた。
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表紙・目次

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