キモチ
トラウマ
親との仲も最悪だ。

お父さんたちは、あたしがいないかのようにふるまう。

あたしは、その態度に慣れて、あたしも口を聞かない。

もうこの家庭は崩壊した。

一生戻ることのないだろう。
帰らぬ人となった悠のように…。

あたしは、昔とは違う。

前より派手になった。
髪も茶髪にして、ピアスもしている。


でも友達は、前よりはるかに多い。

沙菜たちとはちゃんと連絡を取り合っている。だが、会ったときは、必ず言われる。

「変わったね。」

あたしは、こう言い返す。

「変わってないよ…。」


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