愛乗りシンドバッド
音の正体は剣の鋒で
刃先をこぼし合う衝撃であった。

俺はハルの足元で
尻餅をついたモルジアーナを
慌ててかばった。

ハルと猿はその周りを右や左に
目まぐるしく動き、
腰をいれて次々に剣を振り抜く。

それは明らかに殺意のある
攻防であった。

「よっ、はっ、だっ!
……ジンに心を売った
マジュヌーンの分際としては、
なかなかセコいやりかただな」

ハルはそれをいとも簡単に
いなしていく。
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