愛乗りシンドバッド
同じくらいのタイミングで
ハルが強く叫びだした。

「ランプ!」

すると不思議。

光源を失っていたはずの
壁のランタンや
俺の持ってきたランプの灯などが
途端にまた同時に灯りだす。

「キィーッキィー」

と、喉を鳴らした
複数の甲高い声が交じった。

部屋にかげっていた闇が
いっぺんに照らされると
目を疑った。

猿だ。

何故かこの狭い部屋の隅々に
長い尻尾を生やした
それは真っ黒な猿が何匹もいた。

天井の角。
または本棚に
ぶらさがっていたりと。

しかもそいつらは
中世ヨーロッパの騎士団が
腰に差している
レイピアみたいな
細く尖った剣を手にしていて、
ハルといきなり剣劇を
繰り広げているではないか。
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