愛乗りシンドバッド
「ハヤト。
これから世界は
変わってしまう。
きっと驚くだろう。
だけど心を強くいろ。
お前には私と同じ力が
備わっているはずだから。
これからは見るともなく見、
聞くともなく聞き、
話すともなく語れ。
感じるままに動くんだ。
……そして私とともに……」

「……え?」

ハルは何かを言いかけて
アクセルを回した。

バイクは俺を振り落とす勢いで
大綱を駆け下りていき、
一気に国道までぶち抜いた。

俺は訳も分からず
がむしゃらに捕まる。

タコメーターは
レッドゾーンに振れて
ノンブレーキ。
さらには対向車線に
はみ出すキレた走りで
ダンプとトレーラーの間を
すり抜けていった。
< 70 / 188 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop