アセトアルデヒドの悪戯(イタズラ)
デカい。


とりあえず、戦闘状態になりたくない相手だな。


思った自分に、白亜はちょっと笑ってしまった。

何で、戦闘しなきゃいけないんだ。

「オレ、バイトの斉藤。よろしく」

何だか、気に入らない感はたっぷりだけど。

よく見ると、正統派な感じの、オトコマエ。


・・・普通の格好してたら、好感持てたかもな。


けれど、彼は、白亜にずいっと近づくと、

「あれ?あんた女なんだ。ごめんごめん。可愛くないからてっきり男かと思ってた」
確かに白亜は中性的な感じである。

中性的な、かわいい感じの男の子に、見えなくもない。

けれど、今のは、きっちり嫌味だった。

何だか分からないけれど、白亜のほうも、彼に、敵対心をもたれたようだ。

いきなり。
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