アセトアルデヒドの悪戯(イタズラ)

バタフライ な記憶

ハッと目を覚ませると、太陽がらんらんと照り付けていた。

「やばっ」

飛び起きて、時計を見る。

お昼近い。

「あ~。ちょっとだけ寝るつもりだったのに~正樹の奴、研修中の身を、朝までこき使いやがって~」

学校行って、朝までバイトじゃ、眠ってしまって当然だ。

けれど、白亜には課題、宿題がある。

「生地、買いに行かなきゃ」

いつも通りな、ラフなかっこうに着替えて、家を飛び出す。

駅の近くまで歩くと、よく行く、手芸店がある。

学校もここから二駅のところにあるので、結構、同じ学校の子が、愛用していたりもする店だった。

眠さとダルさが、まだ、体の底に残っている。
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