文系男子。

「アカネ…大丈夫なの?」

「かち割れてる訳じゃ無えから平気。少し頭痛が取れないけど」

タケノウチが持ってたのは、二丁ともペイント弾が詰まった銃。

メルクーリオーーーーじゃない、マツバチョウジが持たせたんだろう。

ーーーーー俺がこうすると分かっていたから。

…つーか、俺もタケノウチが出した時に気づいてたんだから無理矢理やらされたって感じで腹立つんだけど。

「…もー、ホント強引なんだから……」

今も昔も。

「呆けてんのか?爺さん」

赤頭、アカネか。
アカネがニヤリと笑う。

「…さあね」

「タケノウチは?」

「さあ?どっか行っちまったよ」

「お前はどーすんだよ」

「どうしようかね」

へらりへらりと答えれば、アカネは口を噤んだ。



「………マソオちゃんがもっと引っ掻き回してくれるって思ってたんだけどねえ」



「……………どういう事だよ?」



「そのうち分かるよ。此処も次期に危なくなるからその銀髪ワンコを連れてどっかに逃げな」

「ふざけーーーー」

アカネが言いかけたところで、黒服の男が入ってきた。

「シニョーレ、ルチアーノ氏ーーー…ってうわぁ!?死体がーー」



プシュ。


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