文系男子。

[竹之内]

男の悲鳴が聞こえた。
尋常じゃない、悲鳴が。

金髪や、坂本が開いてくれた道を行きながら、前の方に目を凝らした。

坂本が、笑いながら、男の頭を掴み上げ、何かを言っている。

真朱の身体を引き寄せ、走って坂本の隣に立つ。
二階のフロアには誰も居ないようだった。

< 232 / 253 >

この作品をシェア

pagetop