文系男子。

[竹之内]




「もう生きるの、止めたのか?」




お前の父親はもっと立派だったぞ




低い声に、顔を上げると、


「抵抗したら撃つぞ!」


黒いスーツーーーでは無く何処かの特殊部隊が着ている様な服に身を包んだ人たちが、突っ込んできた。



目の前に立つのは、長いドスを携えた加藤。



「…え?」



それが逆光で、薄らとしか分からない。

眩しい。

なんで?

つーか父親のことなんで知ってんだ?

加藤いなかったよな?

え   なんで?

「…良いから来い」

真朱と俺と。

拾われた猫の様に二人して抱えられた。

坂本と青一は、田原が肩を貸す。



「……松葉は」



「…死なないさ」



あいつには死神が憑いてるからな


< 242 / 253 >

この作品をシェア

pagetop